研究代表者挨拶
本研究は,個別行政領域の現状を検討することにより,行政訴訟制度改革のための具体的提言を得ようとするものです。
2004(平成16)年に行政事件訴訟法の抜本的な改革が行われ,大きな成果をもたらしましたが,学界においては,現在,第2段階の改革に向けた検討が進んでいます。
しかし,従来の行政訴訟制度改革の議論においては,個別行政領域に即した検討は必ずしも十分に行われてきませんでした。
本研究は,憲法・行政法のほか,行政情報法,消費者法,都市法,環境法,文化法,税法,社会保障法,知的財産法,財政法など,個別法分野での活躍がめざましい若手・中堅の研究者を結集し,領域横断的な観点から,行政訴訟制度改革のあり方を改めて検討しようとするものです。
研究代表者 村上裕章(九州大学大学院法学研究院教授)