第23回行政法研究フォーラムのお知らせ

行政法研究フォーラムからのお知らせ 第75号 2024.3.31.

平素より,行政法研究フォーラムにご協力を賜りまして誠にありがとうございます。
第23回行政法研究フォーラムは,2024年8月3日土曜日14時から,法政大学で開催される予定です。
全体テーマとご報告者につきましては,以下の通りです。
多くの先生方にご参加いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 ・全体テーマ 災害法の現状と課題―隣接分野・実務との対話
 
災害大国ともいわれる日本において,災害関連法は毎年のように制定・改正され,その強化が図られてきた。しかし,レジリエントな社会の構築は一朝一夕に実現できるものではなく,また,流域治水やグリーンインフラのように,多様な政策の統合的取組みが求められるなか,分野横断的な議論が不可欠となっている。
そこで,今回の行政法研究フォーラムは,「災害法の現状と課題-隣接分野・実務との対話」をテーマとする。第1報告は,ハザード情報のオープンデータ化等の動向も念頭に置きつつ,避難行動要支援者対応を含め,防災・減災の観点から情報的手法について論じる。第2報告は,数多くの実務経験を踏まえつつ,初動から復旧にいたる自治体の対応と自治体間連携,国との関係等を論ずる。第3報告は,コミュニティの再生を含め,災害後の復興まちづくりと生活再建について,東日本大震災の経験等も考慮しつつ,とくに関係者の合意形成に焦点を当てて都市計画の観点から論じる。第4報告は,訴訟リスクが防災政策にどのような影響を及ぼしているかも含め,最近の国家賠償訴訟等を題材としつつ,災害と訴訟という古くて新しい問題について論じる。
 
 ・ご報告者・報告タイトル(仮題)
村中洋介(近畿大学経済学部)
「災害・防災にかかる避難行動と行政による情報発信―防災に関する情報的手法の活用の可能性―」
室田哲男(政策研究大学院大学)
「巨大災害発生時の自治体対応」
窪田亜矢(東北大学大学院工学系研究科)
「復興と生活再建」
近藤卓也(北九州市立大学法学部)
「災害と訴訟」